世界は今日も昨日と変わらず目の前にある。
鳥が飛び、蝶が舞い、花は咲き誇っている。
海は今日も穏やかに日が昇り、沈んでいく。
海と山からの風はいつものように優しく包んでくれる。
子供たちの歌声、娘たちの楽しそうな語らいを聞きながら
絵を描き、ギターを弾き語り
友と挨拶と酒を酌み交わして一日を終える。
明日はいつものようにやってくる。
季節は予定通り移ろいゆく。
世界は何一つ変わっていないかのように見える。
けれど、あの日から世界は
何かが決定的に違っている。
まるで世界の半分がなくなって
ぽっかり大きな穴が開いているかのようだ。
そう、君がいなくなった
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